報酬は入社後、平行線で〜
安定した仕事に就くことで自分も安定すると思って、国家資格に縋るように国試も頑張ったけど
報酬どころか、人生も、否、私自身が平行線になっているんじゃないか
私は今年で仕事を辞める、これは入職する前から心に誓っていたこと。
看護師はよく「大きい病院でとりあえず3年」と言われる。せっかくとった国家資格を実りのあるものにするために、大きい病院で技術や知識を会得する合理性を言ってるんだろうけど。
この仕事が肌に合わないわけではないし、嫌いじゃない。無論、人様の命を担っているという点では、どの職業より責任もやり甲斐もあるとまで感じている。
ただ、単純に疲れてしまったから逃げたい、が1番しっくりくる。本当に疲れた、身も心も毎日しんどい。
入職してから今まで辛い思いを有り余るほどにしてきた。思い出したら胃液が込み上げてくるような、酸いも苦いも、ああ、気持ち悪い。
私がちゃんとしていれば、私のせいで、何度自責して人に迷惑をかけてきたか。
元々まともではない私が、誰かのためになろうなんて、そもそもその考えが浅はかでしたか。
すみません、が口癖の大人になってしまった。申し訳ないと思っていないのに、申し訳なさそうに謝ることが上手になった。
女社会に揉まれて、目上の女性に敬意を持てなくなった。むしろ何歳になっても他人の噂話が大好きで、自分に都合の悪いことがあると機嫌に現れ周りを利用する、どこに敬意を示せる要素があるんだ。人の顔色を読むことが、学歴なんかよりよっぽど大切だ。
私はそうなりたくない。
と思っているのに、もしかしたら他人から見てみれば、幽体離脱でもして自分で自分を見てみれば、もしかしたら私も、敬意なんて真っ平持てない小さな社会人なんだろうな。
優しいと言われるのが好きで、ありがとうと言われるのが好きで、頼られるのが好きなはずなのに。
この仕事をしていなければ、単純に喜べるはずなのに。仕事で褒められても何も思えない。むしろ上手く使われてるな私、って思う。皮肉になってしまった。なぜなら私だって都合よくそうするからだ。自分が属する社会で円滑に生きてくためには、そうしなきゃいけなかったし。
いや違う。皮肉になってしまったとか、もういいそういうの。
全部仕事のせいにして、他人のせいにしてる。
はあ、疲れたよもう。
こう答えの出ないことを熟考するから、勝手に疲れてるんだ。疲れたがってるのかもな、知らんが。